新型コロナウィルス感染症が蔓延し、人々が新しい生活様式、新しい働き方にシフトせざるを得ない状況が続いています。
そうした中で、コワーキングスペースもいつのまにかすっかり身近な存在となっています。
新型コロナの感染拡大が深刻な大阪でもコワーキングスペースの数は増え続けていますが、大阪ならではの取り組みもみられるようです。
神戸在住のインタビュアー、吉川公二がレポートをお届けします。
よく、地域活性化には「よそ者・若者・ばか者」が必要だと言われます。
大阪はいわゆる「地域」ではありませんが、活性化の起爆剤としてはそのような要素も要るのでしょう。
大阪の中心街・梅田のコワーキングスペース「ONthe UMEDA」の経営者・吉川聡さんは、利益優先型で「合利的」に過ぎてしまった社会を、多様な人の連携と学びによって「合理的」な社会に戻し、進化させていく人でした。
「ONthe UMEDA」では、連日のようにセレンディピティ(偶然による幸運)が起こり続けています。
日々のステップアップとアップデートを求める人の出会いと情報のスポット、つまり「街の装置」として機能しているのです。
働き方がより自由になっていく中、今後も多様なワークスタイルの「居場所」としてのコワーキングスペースは、広く、深く進化していくものと思われます。
「ONthe UMEDA」の若いスタッフの笑顔と元気が、利用者が行き交うジャンクションを明るく照らしているように感じました。