営業時間短縮や酒類提供禁止などの規制、「ステイホーム」による外食機会の減少など、この2年、飲食業界はコロナ禍によってかつてないほど揺れた。
緊急事態宣言が繰り返され、解除されても感染状況はいまだ一進一退を繰り返す。
本記事では既存の常識を破り、飲食ビジネスを軌道に乗せたWECOOK JapanとPLEINの2社を取材し、今後の飲食業界をどう捉えているかを伺った。
消費者に定着したデリバリーやテイクアウト、オンラインショッピングなどはコロナ後も根づいていきそうだ。
プロの料理人が腕をふるう「キッチン」も増え、デリバリーのインフラ整備もますます進む。
店舗中心の従来の業界とは別の“第2飲食業界”とでも言おうか。
一方で、従来からの飲食店舗は人手不足にあえいでいる。
パート・アルバイトに依存していた業界ではコロナ禍でスタッフの雇用が打ち切られた。
苦境に立たされた若者や外国人たちは緊急事態宣言が解除されても戻らず、デリバリードライバーに転身した人も。
不安定なギグワーカーの働き方については立場の弱さも指摘されており、あくまでも一時的な仕事と割り切る人も多い。
日本の「食」を支えるこれら飲食業界が復活するためには、働く場としての魅力をもつ店舗やデリバリー環境を作り、いずれにしても人材を定着させていくことが不可欠だ。
新たな戦国時代に、さらに革新的な取り組みを行う企業が現れるかもしれない!
インタビュアー=高橋朋子