アニメファンの心をつかみ始めた新たなアプリにヒットの予感!

【株式会社アクアティカ 前田鉄兵氏・小野将之氏インタビュー】

アニメやマンガの世界に登場する憧れのキャラクターたち。そんなキャラクターと話せる1対1のチャットアプリ「iGhost」、そして、そんなキャラになりきれるアプリ「iActor」
株式会社アクアティカのCEOでアニメオタクの前田鉄兵氏と、CTOであり独力でこれらのアプリを開発した異才のプログラマー、小野将之氏にお話を伺いました。

 

――まず前田さん、「iGhost」とはどのようなアプリですか?

実際に使ってもらえるとわかりますが、アプリ内にはすでにさまざまなアニメのキャラがいます。Fate・FGOやおそ松さんと言った定番の人気作品キャラクターから、マイナーなマンガの脇役キャラまで。それらのキャラクターと実際に会話することができるんです。

 

「iGhost」ユーザー作成キャラクター
【「iGhost」ユーザー作成キャラクター】

――会話の相手になってくれるキャラクターを演じているのは今話題の人工知能ですか?

いいえ、ユーザーである人間です。

――人間!?

はい。「iGhost」と対になったアプリ「iActor」を使えば、自分が好きなキャラクターになって、「iGhost」のユーザーと1対1の会話をすることができるんです。キャラになりたい人は「iActor」でキャラになりきってもらいます。たとえば、自分がドラゴンボールの孫悟空になって、ユーザー様と会話ができます。

 

「iGhost」ではメッセージ内容で画像が変わる
【 「iGhost」ではメッセージ内容で画像が変わる】

――今までありそうでなかったアプリですね。「iGhost」のユーザーは相手が人間だということをわかっているんですよね?

そうです。それもわかった上で、あえてその世界の中で楽しむという遊びをしてもらっています。

株式会社アクティカ CTO 小野将之氏――ユーザーのアプリに対する反応はどうですか?

ありがたいことにとても良いですね。App Storeのレビュー見ると、作った我々が驚くほどです。「本当にありがとう。こんな楽しい世界があったんだ」というように喜んでくれています。ユーザー様の反応が本当にうれしいです。

――意外なユーザーの心をつかみ始めているそうですね。

はい。スタートしてみると若い女性ユーザー様が多いことが意外でした。調査してみると、特に女子高生などが友人に紹介してくれていて広がっているようです。これから、当初想定していたアニメファン層など、幅広い層に届き響くアプリになると思っています。

――なぜ、若い女性ユーザーの心をつかんだと考えられていますか?

体の栄養は、食事で摂ることができます。心の栄養はどこから摂るか。その一つは言葉です。会話全般に言えることですが、だれかに一方的に言葉をもらうだけではなく、自分が発した言葉が届いて反応がある。それが心の栄養になります。さらに、だれからその言葉をもらうか、と言う点がとても大切だと思います。

――好きなアニメのキャラから言葉がもらえると。

そうです。しかも、「iActor」でキャラを演じてくださっているユーザーの皆様は、ものすごく「らしく」キャラを演じてくださっています。全体に前向きで優しい言葉や応援の言葉などが行き交う、心のこもった会話の世界が出来上がっている印象です。

――匿名性があると他人を傷つけるようなネガティブな発言をする人が増えるのではと想像しますが。

我々もその点は不安を持っていました。しかし、現状は先ほど述べたとおりです。「iActor」では、たとえば今まで自分の中に溜めていたキャラクターに関する知識で、人を喜ばせることができるのです。家族や友人にも見せていなかった自分のいい面を出すはけ口になっているようです。

――キャラを演じる人はフォロアーへの返信などが負担にならないのですか?

キャラは毎回返信しなくても大丈夫です。たとえば日に1回返信してもらえるだけで、とても喜んでもらえます。キャラを演じている人にもリアルな生活がある。それもわかった上で「iGhost」のユーザー様はキャラからのメッセージを心待ちにしているようです。

――返信の手間よりも大きな喜びが「iActor」にはあるんですね?

「iActor」のユーザー様は、自分が憧れのキャラになれるわけです。実際にやってみるとわかるのですが、自分とキャラがだんだん溶け合ってきます。そして、不思議な気持ちよさを感じるようになります。しかも、とても感謝されます。モテるとも表現できますね。そういう意味では「iActor」の方がじつは楽しいのかもしれません。

 

「iActor」キャラクター作成画面
【「iActor」キャラクター作成画面】

――小野さんは「2015年ベストアプリ」など、さまざまなアプリの開発実績をお持ちです。小野さんから見てアプリの完成度はどれくらいですか?

株式会社アクアティカ CTO 小野将之氏
株式会社アクアティカ CTO 小野将之氏
特にゴールを定めていないので、完成度が何パーセントかということは意識していないです。ユーザー様の様子を見ながらアプリをいい方向に変えていこうと思っています。

――独力で開発されていますが、「iGhost」や「iActor」のユーザーが激増しても不安などはないですか?

世界的な展開も考えて、何よりサーバーへの負担を最小限にするようにプログラムを作っていますので問題はないと思っています。

――今新たに取り組んでいるのはどういうことですか?

このアプリの新しい機能を考えています。会話するキャラを二体しか選べないのではなく、更に多くのキャラを選べるようにしようと思っています。その辺のところはユーザー様の反応を見ながら変えていく予定です。キャラの選びやすさなども工夫していきます。

――運営側として苦労されている点はありますか?

ときどきキャラをbot(プログラム)や人工知能だと勘違いしている人がいます。キャラは人です。だから「キャラには優しく接してください」と伝えるようにして、優しく居心地の良い世界を守っていきたいです。

――「iGhost」「iActor」ともに応用範囲は広そうですが。

もちろん企業と顧客のやりとりなど、応用範囲は広いでしょう。ですが、そういう行為は現在は禁止しています。ほかでやってください、ということです。アニメ好きな人はこのアプリの魅力を理解するのが早いですし、純粋にこの世界を楽しんでくれていますので、しばらくはそういう人々のためのアプリとしてユーザー様の支持を増やしていきたいです。

――将来はLINEやFacebookのように成長させていくつもりですか?

LINEやFacebookのように一般的なSNS、情報のインフラとして普及するとは考えていません。しかし、コアなアニメファンのコミュニケーション手段の一つにはなってくれればと思っています。それだけでも世界で100万~200万を超えるユーザーに愛用されると考えます。「iActor」で魅力的なキャラが増えていけば、ますますユーザー様も増えていくでしょう。

 

ときに天才とも称されるプログラマー、小野将之氏。彼の才能のよき理解者であるCEOの前田鉄兵氏と組んで世に送り出したアプリは、二次元の世界の住人を三次元の世界へと導くものでした。
「iGhost」「iActor」が世界をどこまで巻き込めるのか、その動向から目が離せません。

株式会社アクアティカ CEO 前田鉄兵氏・同CTO 小野将之氏
右/株式会社アクアティカ CEO 前田鉄兵氏
左/同 CTO 小野将之氏

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